ストーリー

北欧の森で静かに眠っていた巨人ビーム。
そう彼は、かつて地球上で栄華を誇った巨人族の生き残りである。
紀元前、巨人族はみんな地球を離れたが、
ひとり寝過ごしてしまい、宇宙船に乗り遅れてしまった。
しかも、両親まで息子のことを忘れて先に地球を離れてしまったこともあり、
愛をうけずに育ってしまう。


終船に間に合わなかったことを知り、そのまま二度寝。
それから長い年月が流れたある日、森で眠るビームの心に声が響いてくる。
「ドラマチックビーム…」「ドラマチックビーム…」
永い眠りから目を覚まし、自分を呼ぶ声に耳をすますビーム。


それは、森で魔法を練習する女の子の声であった。
彼女は、北欧魔女の末裔、マリー。
知的で美しく、よく言えば好奇心旺盛、悪く言えばわがままな彼女は、
おばあちゃんに教わった魔法の言葉をとなえていたのである。


「人生にはドラマが必要なのよ。毎日がつまらないときは、こう叫びなさい。
ドラマチックビーム、と」
そうおばあちゃんの座右の銘は「人生、楽しんだモン勝ち」
その言葉に従い、呪文をとなえるマリー。


この物語は、孤独な巨人が、
好奇心旺盛な女の子にふりまわされ、
成長していくオトナの青春ストーリーである。

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